エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ユリノキ、ベニバナトチノキそして揚羽蝶

2013年05月05日 | ポエム
今日は立夏。
もう初夏で良かろう。



ユリノキの花。
チューリップの花のようである。



次いで揚羽蝶。
枯れた花の多い花壇を、しきりに飛翔して蜜を求めている。



三つ目はベニバナトチノキのピンクの花である。
可愛らしげなピンクである。
ショッキング・ピンクと言っても良い。
うら若き乙女のような花である。

三題とも初夏が季語である。







「ユリノキや総身捧げつ空に向く」







この花は、木の上で高々と咲く。
けれども、この木では低い場所で咲いているのである。

従って、アマのカメラマンが多く集う。
皆さん、良いカメラをお持ちである。
しかも、三脚を持参している。
面倒で、いつも手持ちで撮るぼくは素人も良いところである。







「揚羽蝶揺れる影絵を語り継ぎ」







ベニバナトチノキの花は、好きな花の一つである。
まるで・・・君のようだから。

一輪一輪を見ると、結構派手だけれど、高みに咲いているのを眺めると穏やかな花である。
しかも控えめな花である。

優しい声が天から降りてくるかのような錯覚を覚える。



      荒 野人