エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

風薫る

2013年05月25日 | ポエム
風薫る五月・・・。
風薫る候である。
日差しが適度に熱を帯び、日陰にあっては風が涼やかに透る。



風が薫っているのである。
オープンなカフェてアイス・コーヒーを飲んでいたら、シャープな顎のラインの女性が自転車で過ぎ去って行った。



子どもたちは、水遊びが楽しい。
母親の庇護の下、子どもたちは戯れる。



屋根からも水が落下してくる。



深い緑に変わりつつある公園は、水が良く似合うのである。



風が通る。
水が匂う。
大気が薫る。
緑が滴る。
風が運ぶものは、人の気配。
森羅万象の本質。
生き物の根源。

哲学する心である。







「風薫る園服帽子青き声」







この席で、アイスコーヒーを頂いた。
お店の名前は「われもこう」である。

ついこの間オープンした。
秋が良く似合うお店になりそうである。



テーブルに緑が映った。
万華鏡のようにキラキラと光って、見る角度で映像が変わっていく。



       荒 野人