エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

桜の実

2013年05月28日 | ポエム
いま、葉桜となった桜の木には、実が黒く色づいている。
コケティツシュに長い軸の先にある。
小さな小さな実である。



昨日、秩父神社の桜の枝にも生っていた。
そう・・・実は一昨日は秩父神社を会場とする「秩父句会」に出かけたのであった。
秩父は、大気が乾燥していて爽やかな一日であった。
東京まで下ってくると、大気は湿気を帯びベトベトした肌になってしまった。

これこそ不具合!
不条理!
そこまで言うと・・・言い過ぎである。







「さくらの実黒く熟せり食べもせず」







人はこれを食べない。
しかしながら、美味そうに感じるのはぼくだけだろうか?
鳥たちも食べない。
食べているところを見た事が無い。

けれど。これを大きくすると「サクランボ」か。
なんて幻想が広がる。
白昼夢である。



それにしても、美味そうだ。
桜の木の横に、ヤマボウシがみっちりと咲いている。

ここまで密集して咲くと、あの赤く甘い実はどうなるのだろう?
心配になってくる。
もっとも自然の摂理の前では「おおきなお世話」である。




         荒 野人