エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

第九回彩の国秩父俳句大会レポート

2013年05月29日 | ポエム
第九回彩の国秩父俳句大会が開催された。
場所は、秩父神社参集殿であった。



ここは拝殿である。
参集殿は、裏手にあってイベントなどで使われる。
当日は結婚式も行われていた。

日時は風薫る五月、梅雨入りの気配が満ち始めた二十六日である。
主催は、実行委員会(委員長・稲葉明日香)である。



実行委員会を支えるのは、俳句結社「紫の会」山崎十生主宰である。
「からまつ」由利雪二主宰は、選者として関わりを続けている。
一昨昨年は、講師として講演もされたお聞きしている。
俳句大会の発展を願う由利主宰の気持が分かる、今回の参加であった。

参加したのは、由利主宰、村越立花、本田野人である。



投句されたのは、村越立花、野田つむぐ、高野ほのか、中原徳子、中村二三恵、本田野人(投句順)である。
徳子さんは4句、他の五人は2句の投句であった。

投句総数は530句である。
選者は26名、25句づつ選句した結果である。

それぞれに点が入った。
従って、からまつの投句者の成績は相対的には良かったと言えるだろう。
惜しむらくは、ベスト10に入らなかったけれど5点句もあった。
1位から4位までが7点句だったことからもそれが伺えるのである。



実行委員長の稲葉明日香さんと、主催奢の紫の会・山崎十生主宰である。



当日の講評を担われた、原 雅子先生(扉 代表)と、しなだしん先生(青山 同人)のお二人である。
とても的確で当意を忖度された講評であって、ぼくもまた学ぶことが多かった。

とりわけ、しなだしん先生からは高野ほのかちゃんへの講評があった。
もちろん、選句されている。
「書初めの墨の匂いの体育館」である。

「あたかも墨の匂いが満ちて来るようであって、自分もまたその場に居るかのように思える。素晴らしい句である。」
休憩時間には、由利主宰のもとに同じくほのかちゃんのこの句を選句された新井富江さんも来られて、お褒め頂いたのであった。
因みに、新井女史は実行副委員長である。

由利主宰が、ほのかちゃんは小学校5年生である旨を告げると、会場にどよめきがあった。
良いお土産が出来た、と由利主宰は顔を綻ばせたものであった。



これは、当日の席題「縞」で投句された短冊の清記風景である。
事務方の苦労が偲ばれるのである。



原雅子先生からは「先達の背の名号に蹤きて春」中原徳子「青峠谺こだまをさそいだす」中村二三恵「春神楽山中の水やわらかく」本田野人の句に講評があった。

席題の「縞」の句でも点が入った。



最後は、表彰式で日程を〆、散会したのであった。
天気に恵まれた良い句会であったし、野人としては実り多き句会であった。
レポートとしては不十分だけれど(秩父の紹介が不足している)、取り急ぎお知らせしたところである。

主宰、立花さん、御苦労さまでした。



        荒 野人