例えば、尾瀬の木道を歩くのと違って、乗鞍は湿地があれば水芭蕉が咲く。
高原の辺りは、小川が流れていてその周辺に湿地が生まれる。
その湿地に小さな流れが生まれ、その流れに沿って水芭蕉が増えて行く。
摂理に叶った花の増え方である。
人はそれを自然と称するのである。
乗鞍高原の水芭蕉の棲息の在り方は、だから自然で可愛らしい。
誠に小さな生き物であって、かそけき美しさがあるではないか。
ぼくの好きな花の一つである。
「戯れ事は座った数ほど水芭蕉」
花ことば「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」である。
この景色は、あの北陸の名刹「毛越寺」の曲水の宴の場所で見た。
水の流れが相似しているからであろうか。
あちらは、杯が流れる。
ここは水芭蕉が居流れるのである。
水芭蕉には、白樺が良く似合う。
ほらね!
良く似合うでしょう。
水の流れに沿って水芭蕉は下りてくる。
その摂理も良い。
夏の思い出に歌われているのは「尾瀬」の風景である。
自生地では春の雪解けに合わせて姿を現す「春の花」である。
水芭蕉。
サトイモ科で、カラーやアンスリウムと同じつくりの花である。
本当の花は、中心の棒状の部分である。
花びらに見える白い周辺部は、葉が変化した「仏炎苞(ぶつえんほう)」という器官であって、実にうまく化粧している。
荒 野人
高原の辺りは、小川が流れていてその周辺に湿地が生まれる。
その湿地に小さな流れが生まれ、その流れに沿って水芭蕉が増えて行く。
摂理に叶った花の増え方である。
人はそれを自然と称するのである。
乗鞍高原の水芭蕉の棲息の在り方は、だから自然で可愛らしい。
誠に小さな生き物であって、かそけき美しさがあるではないか。
ぼくの好きな花の一つである。
「戯れ事は座った数ほど水芭蕉」
花ことば「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」である。
この景色は、あの北陸の名刹「毛越寺」の曲水の宴の場所で見た。
水の流れが相似しているからであろうか。
あちらは、杯が流れる。
ここは水芭蕉が居流れるのである。
水芭蕉には、白樺が良く似合う。
ほらね!
良く似合うでしょう。
水の流れに沿って水芭蕉は下りてくる。
その摂理も良い。
夏の思い出に歌われているのは「尾瀬」の風景である。
自生地では春の雪解けに合わせて姿を現す「春の花」である。
水芭蕉。
サトイモ科で、カラーやアンスリウムと同じつくりの花である。
本当の花は、中心の棒状の部分である。
花びらに見える白い周辺部は、葉が変化した「仏炎苞(ぶつえんほう)」という器官であって、実にうまく化粧している。
荒 野人