エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

乗鞍の朝

2013年05月14日 | ポエム
朝・・・。
爽やかな、と言ってしまえばそれで終わってしまう。
それが惜しいのである。

大気が澄んで、身体を洗ってくれる。
その清涼感は、特別である。



実は、帰宅したばかりである。
写真をPCに取り込み、このブログを書き始めた。

朝5時半ごろ、民宿で朝風呂に入って、やおら外に出たのである。



朝の光は、森羅万象を包みこむように降り注ぐのである。
ぼくは、その光を浴びる。
だがしかし、不浄なわが身はいっかな浄化されない。

悔い多き越し方であったと改めて知る。

乗鞍行は、からまつ俳句会の「山つつじの会」「谺句会」の吟行に便乗したのであった。
乗鞍は、由利主宰の山荘があって、その隣りの「かまば荘」とする民宿に投宿。

主宰の句集に著わされた乗鞍の世界に浸る、そんな企画であった。



民宿の前庭には、水仙が咲き、ヒヤシンスが数輪咲いている。
背丈の低い可愛らしい花である。



季節は「芽吹き」であって、下界とはほぼ1ヶ月半のタイムラグのある季節感である。







「山桜しばし咲き際楽しめり」







けれども、山桜は散り初むる候であって、視覚が現れていく。
痛点も、温点も冷点も研ぎ澄まされていく気配である。

しかし・・・ジタバタしつつ俳句は詠めない。
もう少し、温めておきたい。

明日から、何回かに分けて乗鞍紀行を続ける。
乞う、時間あらば訪ね来よ・・・と。



     荒 野人