エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

乗鞍紀行・・・かっぱ橋

2013年05月20日 | ポエム
上高地は、車規制の効果が大きい。
それは乗鞍も同様である。
とりわけ乗鞍は、乗鞍を越えて向こう側には行けない。
その「行けない」がとても良い。



さて、上高地は「かっぱ橋」である。
向こうの山は「穂高」。



川の畔には、蕗の薹。
開きすぎだけれど、天麩羅なら十分食べて美味しい。

これがもっと伸びたら、茎を食す。
きんぴら風も良いし、刻んで蕗味噌に混ぜてもその食感が楽しい。
大概は、この伸びすぎた蕗の薹には手を出さないけれど、出しても良い。



かっぱ橋に程近く、帝国ホテルが建っている。
赤い屋根の印象的なホテルである。
本来の、色。
この色が帝国ホテルである。



ぼくたちは、ここで昼食を頂いたのである。
名物「吹き寄せ寿司」である。
なんのことはない、ちらし寿司である。



ロケーションで食べさせる。
サービスは流石、と思わせる。
老舗の雰囲気は十分である。







「蛇行する流れの速さ蕗の薹」







猿は、我がもの顔である。
彼は?猫柳の若葉を食べているのである。

満腹になると、悠々と赤いお尻を振り振り去っていく。
「あっしには、関わりはござんせん!」と」ばかりの雄姿である。



           荒 野人