エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

乗鞍紀行・・・落葉松の芽吹き

2013年05月18日 | ポエム
落葉松が、妖しく芽吹いている。
新緑の候から、やがて若葉を纏い、万緑に逢着する。
晩夏から秋に向かい、針のような葉は金色に色づき光を撥ね返しつつ散っていく。
一年を通じて、楽しめるのが落葉松である。







「落葉松の遅れし若芽身を捩り」







落葉松という、日本歌曲がある。
小林秀雄氏が作曲した、まるでシャンソンのような歌曲である。

ユー・チューブに、数多くアップされているから、一度お聞きになられると良いと思う。
朝、落葉松の芽吹きを楽しみつつ、上高地に向かった。

島崎藤村の詩がしきりに思い起こされて、ならない。
悲しくも楽しかった乗鞍紀行も終わりに近づいている。
けれども、乗鞍高原の記憶は五感に残っている。

反芻しつつ俳句を詠んでいこうと思う。
それが、自然への畏怖であり師に学ぶ事である。




          荒 野人