花水木ではない。
日向水木でもない。
はたまたトサミズキでもない。
れっきとした「ミズキ」という樹木である。
この花卉、いまがさかりと花開いている。
ただし、季語は夏である。
八十八夜を過ぎたとはいえ、立夏は二日後の五日である。
けれども、もう良いだろう。
いくら寒気が押し寄せて来ていると言っても、世の中の大気は初夏の気配である。
アワアワとした花である。
「ミズキ咲く葉を被いたり白銀の」
初夏。
人の心は開放されていく。
薄着になっていって、女性がより美しく見える季節である。
輝く肌に纏う衣服が、そのい色を鮮やかにさせるのである。
荒 野人
日向水木でもない。
はたまたトサミズキでもない。
れっきとした「ミズキ」という樹木である。
この花卉、いまがさかりと花開いている。
ただし、季語は夏である。
八十八夜を過ぎたとはいえ、立夏は二日後の五日である。
けれども、もう良いだろう。
いくら寒気が押し寄せて来ていると言っても、世の中の大気は初夏の気配である。
アワアワとした花である。
「ミズキ咲く葉を被いたり白銀の」
初夏。
人の心は開放されていく。
薄着になっていって、女性がより美しく見える季節である。
輝く肌に纏う衣服が、そのい色を鮮やかにさせるのである。
荒 野人