エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

赤い冬

2013年12月04日 | ポエム
今月7日は大寒である。
それにしても、ここのところ晴天が続く。
5日には新座市の平林寺へ、吟行である。

紅葉の名所である。
全山が紅葉に染まる。
京都にも負けない赤である。

紅葉に関する「季語」を調べに図書館に出かけたのであった。
我が家にある歳時記以外にも、紅葉に関する季語は無いのかと思ったのである。



図書館の周囲には、静かな林が広がっている。
赤い晩秋が、いや初冬が豊かに広がっていた。



木守柿である。
見事に一つ残されている。

真青な空に良く映える。
これじ初冬の空である。



赤い山茶花。
鮮やかである。







「赤い冬どこもかしこも赤い色」







上が、ピラカンサスの赤い実。
下は、サンショウの実である。



ところがこの赤い実、正体が不明である。
看板は「サンショウ」となっている。



しかもミカン科とある。
ミカン科もサンショウなら、どこから見ても「山椒」なのである。
ネットで調べてみたけれどやはり、山椒しか出てこない。

看板が間違っているのではないか?
とさえ思ってしまうのだけれど、ずっとこの看板である。
不思議である。



枝も折れよとばかり、豆柿がたわわに実っている。
誰も収穫しないのだろうか?
熟し切っている実生もあって、哀れを誘う。



錦木の赤い葉である。
ハッとするほど赤い葉もあって、目を楽しませてくれる。

赤い初冬は、寒さもまた楽しい。



      荒 野人