エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

初冬の光が丘公園

2013年12月15日 | ポエム
冬に入った。
公園には・・・しかし、柔らかな光が満ちている。

ぼくの散歩道の一つである。
この公園は、かつてのアメリカ進駐軍将軍の敷地跡である。
東京の大団地の一つである。
高島平団地に比する光が丘団地である。

初期の頃は「グラント・ハイツ」と言う名称が一般的であった。
グラント将軍の邸宅跡だったからである。



何日か前に紹介したけれど、紅冬葉の盛りである。
枯れかかっているけれど、その鄙びた気配が宜しい。



深落葉の褥。
その褥を赤々と照らす「照紅葉」である。
「ふかおちば」と言い「てるもみじ」と言い、美しい語感である。

今、公園内では伐採が行われている。
散歩者のベンチともなっている。



切り株と言い、丸太と言い・・・丁度良い塩梅である。
また、この公園にはカワセミが営巣している・・・と思われる。

ビオトープの取り組みが、公園内であってその池に飛来する。
当然、公園内の水場にも餌を求めてやって来る。



このカワセミは、鴨池のほとりの松の枝に止まって、時折り餌を求めて急降下を繰り返している。
その素早さは、一直線に飛行するから一際早い。
目にもとまらぬ早業である。






「冬の月蒼々と穹くれなずむ」







ぼくは帰宅後、ウグイス餅を頂いた。
大好物である。

漉し餡なのが良い。
舌触りと言い、喉越しと言い障りが無い。
なめらかさが身上である。

餅にまぶしてあるキナコ葉、良くはたいて食べるのが特に宜しい。
そうした食べ方が好きである。

和菓子は、やはり風情があって良い。
たたずまいも好きである。
小鳥のウグイスに会えるのは、まだ先である。



        荒 野人