エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

夜の銀杏紅葉

2013年12月10日 | ポエム
世の中、浮かれ過ぎだ。
いつの間にか、警察国家へと変わりつつある日本が見えると言うのに。



日本の先行きの信号は、赤だ。



つい、二日前まで国会周辺で「反対!」と声を荒げていた人々は、いま何処に行ったのか?
強行採決の夜以降、その声は聞こえてこない。

だがしかし、昨日発表された世論調査の数字は、与党に厳しい。
さもありなん。

飽食の国、日本。
その象徴でもあるかのように「ふくら雀」が水田の周りを飛び交っている。



啄ばんでいるのは、何か?



空が怖くて地上に降り来ったのか?
雀も、膨らんで冬用意である。







「夜の銀杏黄色さ強く目立ちけり」







写生して句を読むのは、難しい。
五七五の韻律に収める難しさを痛感する。

だがしかし、その五七五こそ詠み込めば宇宙になる。
余韻すら感じる句になる。
人を感動させる句になる。

そうありたい。



     荒 野人