エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ダイヤモンド富士

2013年12月26日 | ポエム
東久留米駅前通りの富士山は、西武線で最も著名な富士スポットである。
「富士見テラス」が駅ビルにあるのだ。

昨日、ぼくはそのテラスでダイヤモンド富士を眺めたのであった。
誠に荘厳な姿で、落日を迎える。
その落日が、富士山の後ろに落ちることによってダイヤモンドと称されるのである。

テラスには、およそ30~40名の素人カメラマン。
ぼくは、ダイヤモンド富士ショーが始まる1時間前から場所確保に励んだ。
1時間前でも、二列目。



犇めく素人カメラマンを地上から激写する、カメラウーマンもいる。
大小のカメラが、シャッターを切りまくる。
ダイヤモンド富士が始まる前から、こうした有様であった。



駅前通りは、こうなっている。
通りをビル群が囲んでいる。
ビルに装われた額縁である。



この一番上に、富士山が見えるのである。
少し、もやっているので富士山の輪郭がわずかに感じられる程度である。

だがしかし、陽が落ちれば輪郭が鮮明になってくるのである。



富士に日が隠れ始めた。
時間的には、4時15分から20分の間。

5分間程度である。







「光帯ぶ富士の向うの冬入日」







暖かく、富士見には最適な日であった。
カメラマン同士が交わす会話で、今日が一番綺麗に見えたとの事。
雲が少ないのだそうである。



すると、ぼくはラッキーであったと言う事になる。
来年は、きっと良い年になるに違いない・・・などと一人合点する。



暢気な野人である。
だが、ダイヤモンド富士は素晴らしかった。



      荒 野人