エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

桜紅葉と石蕗の花

2013年12月14日 | ポエム
桜紅葉は晩秋。
石蕗の花は初冬。



季節の挟間にあって、天気予報に一喜一憂する日々である。
しかし、確実に今はっ初冬から仲冬へと移ろう。

桜紅葉は、その残骸を見せる。
散り終えた枝に、多少の葉が残り群れるのだ。

朝日や夕陽が、彩りを添える。
安易に使ってはいけないけれど「彩なす陽射し」である。







「幾葉か桜紅葉の残されり」







石蕗の花も今が盛りである。



とりわけ、赤色を背景とする黄色は鮮やかに映える。
この取り合わせが好きだ。



石蕗の花の可憐さは、何にもまして愛おしい。
その気持ちが優れて、石蕗の花を可愛らしく見せる。
見せるし、何より何処でも咲き誇る姿こそが愛おしい。



黄色は、目を休ませる。
目の疲労を慰めてくれるのだ。



      荒 野人