エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

山眠らんとす!

2013年12月16日 | ポエム
山は眠らんとしている。
秋の山は「山装う」である。
冬の山は「山眠る」なのだ。

装う山は、紅葉、黄葉を前提として装う乗遺体を詠うのだ。
眠る山は、それらの葉を落とし、裸になるであろうことを前提としたい。



寂寥感を感じる。
寒さを感じるのだ。



里山は、冬支度に余念が無いのだろう。
田んぼには、霜が降りているのが分かる。



こうした山々が、生き物を育む。
時として、その生き物が人の里を荒らす。
既に書いたけれど、生き物同士の結界が揺らいでいる。

それは、早く解消しなければならい。
明確な結界を示す努力をする事が、肝要だ。

季節の移ろいは、進行している。
その進み具合を美しいと愛でるためにも・・・だ。







「葉を落とし枝先赤く眠らんとす」







銀杏は葉を落として身軽になった。
残された葉も、微風で落ちる。

そのヒラヒラは陽に当たって、綺麗である。



昨日の、午後3時半。
月が白々と天にかかっていた。

かぐや姫は、間もなく降臨するだろう。



      荒 野人