エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬夕焼

2013年12月09日 | ポエム
冬の黄昏、夕焼はもの悲しさに溢れている。
今の木々は、その悲しさを助長する。



木々は、葉を落とし冬の乾燥に備える。
北国では、無駄に肌を晒さない行為こそが求められる。

冬夕焼は、寂寥感の極地である。



と同時に、変わった雲が空を彩る。
彩るから、時々空を見上げる事をお薦めする。







「冬夕焼枝細やかに現れり」







冬は木々の肢体が露わになる。
それがまた、哲学的且つ形而上的思惟を促すのである。

どうしても、概念的且つ観念的な句が産まれる。
それも、韻律の良い句になりかねない。



「野人!写生だよ!!!」
多くの先生方から、厳しい指摘を受けている。

上手い俳句は「人の心を打たない!」
上手い俳句は「人に感動を与えない!」

先生方のご指摘は、胸に響く。
よし、写生を一から始めよう・・・そう覚悟している。



      荒 野人