エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

満月に吠える

2013年12月18日 | ポエム
昨夜は満月であった。
けれども、淡い雲が掛って、月の周囲に暈が刷かれていた。



その暈は、妖しげであって疎ましい。
やはり月は鮮明を以て良しとしたい。
なんたってかぐや姫のおわすのであるのだから・・・。

昨日も今日も、下手な俳句を詠み続けている。
写生する心。
写生を尊ぶ気持ち。
写生して昂る思い。

とにかく、写生こそが原点と信じて詠み続けるのである。
イツカ、コペルニクス的な転換期が来よう。
その俳句の神様の啓示を待つのである。
写生と言っても、ぼくには、まだデッサン力が無い。

スケッチしているのである。
スケッチだから、いくらでも描ける。
ありのままに描けばよい・・・。

神様の啓示は降りて来るのだろうか?







「薄雲の暈のかかりし凍る月」







月に吠える。
萩原朔太郎の詩集だ。

アメリカ映画のキングコングだって、エンパイヤーステイト・ビルだったか、避雷針に掴まって月に吠えた。
狼だって月に吠えるし、犬ですら吠える。

ぼくも、裏声で月に吠えてみた。
なんだか、月を冒涜しているようで少しばかり赤らんだ。



      荒 野人