エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

赤蕎麦へのオマージュ

2014年11月02日 | ポエム
パソコンで、過去のデータを調べていたのだけれど・・・。
4年前に書いた詩が現れた。
この詩を書いていた事すら、忘れていたのだった。





赤そばの花

   その赤い絨毯が敷かれた山塊にぼくは行き
   きみとの赤く甘やかなベーゼを想起した
   忍びつつきみを抱き寄せ
   両の頬をそっとおさえこみ引き寄せる
   きみはそっと瞼を閉じる
   くちびるは濡れ初める
   深く濃密な時間が流れたあと
   きみが緩やかに瞼を開ける
   そこに結ばれる像は
   赤そばの花であってぼくでは無いのだ
   赤そばはきみのくちびる
   ルビーの輝きだ
   侵しがたい輝度がきみを包む
   それはオーラであってきみの羽衣
   ハラリと軽やかに宙を翔けのぼっていく
   嗚呼きみの
   アマ―ビレよ




恥ずかしいほど、甘やかな詩である。
だがしかし、この感性を忘れてはならない。



そう思い込んで、アップする事としたのである。
訪問者諸氏よ・・・一読して忘れられたい。
しかして、笑い飛ばされよ!

きっと「アマービレ」という語感に触発されたに違いない詩である。




      荒 野人