エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

落葉一葉「銀杏」

2014年11月06日 | ポエム
落葉の代表選手の一人「銀杏」である。
銀杏は、料理に手法の名詞にもなっている。

包丁を入れる際の「銀杏切り」である。
例年だと、そろそろヴィオロン弾きが銀杏並木に現れる。

小柄な、男である。
ヴィオロン・ケースが口を開けている。
そこに、感動した分のお礼を「なにがし」かそっと落とし込むのである。





「ヴィオロンの調べの銀杏ひと片来」




誠に、爽やかな季節に入った。
芸術の秋は、音楽の秋であり絵画の秋だ。
それは、創作と鑑賞の秋である。

空気の揺れる感触を感じたり、風の重さを感じたりするのに恰好の季節である。
それは俳句を詠むチャンス、でもあるのだ。




        荒 野人