エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

平林寺そろそろ見頃

2014年11月26日 | ポエム
昨日、今日と雨に降り籠められている。
湿っぽい空気、そして世間の暗さ・・・秋の長雨が返って来たのである。

さて、平林寺がそろそろ見頃を迎えようとしている。
京都にも負けない「赤」が際立つのである。



赤と翠。
今の未成熟な季節を表して、妙なる調和を醸し出す。
若さのシンボルとでも云おうか・・・。



こうした、混沌たる様は見ていて気持ちが良い。
明日の素晴らしい成熟が予想できるからである。







「紅葉まだ不如意と云えり透過光」






けれども、既に赤が完成している木々もあるのだ。



シチュエーションにもよるのだろうが、
対象となる、屋根や壁などが引き立てるのである。



けれど、こうして既に完成している赤もあってぼくたちを酔わせる。
深みのある「赤」は紛れも無く、成熟した女・・・である。




       荒 野人