エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

返り花・・・つつじ

2014年11月25日 | ポエム
時はいま、落葉と黄葉である。
時はいま、冬隣であって朝晩は東京でも暖房が必要である。



とりわけ、我が家の近くでは銀杏の黄葉が美しい。
従って「美しい日々」が送られている。

誰もが、見上げると云う行為に酔い痴れるのだ。

春は、桜。
夏は、雲の峰。
秋は、紅葉。
冬は、雪。

夫々が、見上げる行為を必要とするのである。



落葉も、褥(しとね)の上に軟着陸出来れば幸いである。
自然のままに、朽ちる事が出来るからである。

今日は「返り花」。
本来の言い方では「桜」の花の事である。

従って、その他の花の場合は「固有名詞」で花の名前を詠み込みたい。
今日の返り花は「つつじ」である。







「返り花つつじの花のイレギュラー」







返り花と云うオマージュは、日本人の美意識を反映して哀しくも美しい。

不時開花、とも云う。
帰り花、と書いても良い。

不時開花の「不時」は、予期せぬ・・・と云う意味合いである。
例えば、飛行機の「不時着」。

言葉の豊かな日本人である。



      荒 野人