エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

平林寺の紅葉

2014年11月30日 | ポエム
昨日の暖かさからは、少しばかり後退。
日差しは、時々であったけれど平林寺の紅葉の見頃であった。



錦秋と口に出していけない佇まいである。
平林寺と云う「古刹」の居づまいに襟を正す、そんな風情なのである。



ここには、松平伊豆之守(知恵伊豆)一族の墓所がある。



苔むした石の灯篭が歴史の重さを語る。



とりわけ、この松平家の墓所から先が紅葉の名所である。







「葉の先の白き壊死から冬紅葉」







平林寺は、禅寺である。
従って、こうした公開された寺院には珍しく「年中無休」である。

寺院境内には、野火止用水が通っている。



「野火止塚」である。
斜面に映える紅葉は、見事である。



野火止塚の前の径である。



養生池に映る紅葉の赤が、一層見事である。



寺院内の用水路には紅葉が散って、水の色を変えているのだ。
その、メリハリも良い。



見上げれば・・・見頃なのである。
見頃、ということは色の退化が始まっているのである。

白き壊死、と捉えたのである。




       荒 野人