エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

藤の花

2015年05月02日 | ポエム
藤の花の匂いは、噎せ返る。
身体中が染め上げられるかのようである。

藤の花を足利フラワーパークまで行って、見た。
長く垂れ下がる藤。
八重の藤。
内海に浮かぶ小島のように、公園内に点在する藤の花が見事である。



とまれ、ここの藤の花は香しく且つ長い。



藤の花の多様性を改めて感じるのである。
入園料は高いけれど、その高い木戸銭を払って余りある一見の価値がある。







「噎せ返る身体の中から藤の花」







高く聳えるように、藤棚が設えられている。
その藤棚と藤棚の間の距離も宜しい。



見上げる空の遥かに、視線が泳ぎつつ脳に刻まれる感覚は春である。



垂れ下がり、揺れる藤棚のストップモーションは軽やかである。
一昨年、厚木の牧場に垂れ下がる藤を見に出掛けたけれど・・・。
足利は、別物である。

感激が深くて、俳句は詠めない・・・。
それほどの感動である。



      荒 野人