エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

踊子草

2015年05月08日 | ポエム
踊子草は、ヒメオドリコソウと違って大柄で且つ純白である。
清楚にして見栄えする花である。



普通では、目にする事が出来ない。
目的意識を持って、見に出かけなければならないのである。

加えて、花の姿を記憶の片隅に置く事も大切である。
「なんという名前だろう?」
そんな疑問を抱きつつ、通り過ぎてしまう。



山野の草花を媚惑する、踊子である。







「立ち上がり旋舞の白布踊子草」







この踊子草は、赤塚植物園の一角に密やかに咲く。
もうそろそろ花が終る。

終った後は、頭上に緑が蔓延する。
青葉光が降り注ぐ。

間もなく万緑の季節になる。
夏本番、である。



      荒 野人