エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雨上がりの薔薇

2015年05月22日 | ポエム
雨滴が残っている薔薇は、扇情的でさえある。
誠にエロチシズムの極地にある、と云えよう。



この薔薇は「紫雲」である。
高貴な色合いであって、華やかさの中に静謐を内包している。

その危うさが、良い。







「花芯まで沁み入る薔薇の化粧水」







白と赤が、スタンダードだと思うけれどバイオ技術の進歩は・・・有り難いほど嬉しい。
いろいろな薔薇が楽しめるのは、愉悦の時でもあるのだ。



淡いピンクは、恋心とでもいったら良かろうか。
そうした花言葉が付けられると、限りもなく嬉しいではないか。



黄色は注意。
迂闊に近づくと、虜になってしまう。
そう語りかけている。

ぼくは、そっと語りかけるだろう。
「いいね!」



       荒 野人