エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

十薬

2015年05月24日 | ポエム
十薬、ドクダミのことである。
ドクダミは、夏の季語。



十薬は生薬として夙に有名である。

開花期の地上部を乾燥させたものは生薬名十薬(じゅうやく、重薬とも書く)とされ、日本薬局方にも収録されている。
十薬の煎液には利尿作用、動脈硬化の予防作用などがある。
なお臭気はほとんど無い。
また、湿疹、かぶれなどには、生葉をすり潰したものを貼り付けるとよいとされる。



漢方薬としては、万能選手である。
姿勢の人でも葉を乾燥させて、茶として喫する。
火傷した場合、その葉を貼付ける。

十薬が臭いとするのは、間違いである。
人々の生活に貢献する薬草であるのだ。



ドクダミの花には、八重咲きもある。
こんもりとして、姿は美しい。







「十薬や眠りの深き八重一重」






ドクダミ・・・十薬にこの時期だからこそ思いを寄せるのである。



今ぼくは、グァバ茶を飲んでいる。
時にはドクダミ茶を飲むのも良い。

気分を変えるためにである。



    荒 野人