エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

麦の秋

2015年05月30日 | ポエム
刻は今「麦秋」である。
関東平野北部では、ビール製造のための麦が銀波を風になびかせている。

麦の秋だ。



麦が収穫期を迎えて、銀色に実っている。
秋の言葉を充てるのは、収穫の秋という色合いに相似しているからである。







「涯もなき大地の波の麦の秋」







もう、刈り取られるだろうから、この銀波を見る事は出来ない。
寒灯よりも、、関西の方が麦の文化である。

うどん、素麺など麦を使った主食文化は根強い。
寒灯では、麦飯という文化でしかなかった。
麦の文化が育たなかったのだ。



かつては、ぼくの実家でも麦を作っていた。
米の刈り入れの後、麦を蒔いた。

祖母が、麦踏みのような所作をしていたのを微かに記憶している。
それでも、麦飯wp食べた記憶があまりないのである。

あの麦は、どうしたのだろうか?


       荒 野人