南天の花。
誠に楚々として咲いている。
南天の実は、漢方の生材である。
同時に縁起ものでもある。

まだ蕾が多いけれど、
家の玄関口などで咲いている。

ぼくたちが小さかった頃、南天は家の裏側に植えられていたものだった。
とりわけぼくの家では、トイレの横に植えてあった。

この花が終わり、青い実になってやがて赤く色づく。
赤く色づく頃、雪が降る季節になってくるのであった。
雪ウサギの目にして遊んだ。
葉っぱは、耳になったものだった。

「南天や陽だまりの木遊びの木」

懐かしくも、優しい花の記憶である。
荒 野人
誠に楚々として咲いている。
南天の実は、漢方の生材である。
同時に縁起ものでもある。

まだ蕾が多いけれど、
家の玄関口などで咲いている。

ぼくたちが小さかった頃、南天は家の裏側に植えられていたものだった。
とりわけぼくの家では、トイレの横に植えてあった。

この花が終わり、青い実になってやがて赤く色づく。
赤く色づく頃、雪が降る季節になってくるのであった。
雪ウサギの目にして遊んだ。
葉っぱは、耳になったものだった。

「南天や陽だまりの木遊びの木」

懐かしくも、優しい花の記憶である。
荒 野人