エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

南天の花

2015年06月02日 | ポエム
南天の花。
誠に楚々として咲いている。

南天の実は、漢方の生材である。
同時に縁起ものでもある。



まだ蕾が多いけれど、
家の玄関口などで咲いている。



ぼくたちが小さかった頃、南天は家の裏側に植えられていたものだった。
とりわけぼくの家では、トイレの横に植えてあった。



この花が終わり、青い実になってやがて赤く色づく。
赤く色づく頃、雪が降る季節になってくるのであった。

雪ウサギの目にして遊んだ。
葉っぱは、耳になったものだった。







「南天や陽だまりの木遊びの木」







懐かしくも、優しい花の記憶である。



     荒 野人