エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

アナベル

2015年06月17日 | ポエム
アメリカアジサイ、である。
純白なアジサイである。

遥々と海を渡ってきたのだろうか・・・。
従って、紫陽花とは表記しないでアジサイとしたいのである。



今では、紫陽花の名所に出かければ必ず植栽されている。
その白さが眩しいほど美しい花玉である。



ぼくは、このアジサイが大好きである。
なんたって・・・色白美人さんである。



触れれば毀れて、溶け入ってしまいそうなほどである。
そして、花玉が大きい。

コロボックルが潜んでいそうである。
このアナベルの花の下には「誰も知らない小さな国」がある・・・。
そう思わせる。







「紫陽花の刻の流れや和菓子食ぶ」







昨日は、たまたま「和菓子の日」であった。
和菓子を頂かなければならないのだけれど、洋菓子をいただいてしまった。

従弟と今年の従弟会の打ち合わせで、外食チェーンのレストランで落ち合ったからである。
ぼくの大好物の「和菓子」は、なんとしても食べなければならない。

和菓子の日は、なにより大切にしなければならない・・・そう思ったのである。
出来れば「塩味」が効いていれば尚良い。
和菓子の甘味は、塩によって引き出されるのだから。



翠が眩しい梅雨晴の一日である。



      荒 野人