エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ピンコロ地蔵

2015年06月18日 | ポエム
ピンピンコロリが、高齢者の理想だと云う。
健康のまま天寿を全うする意味の“健康で長生きし(ぴんぴん)・・・。
寝込まず楽に大往生する(ころ)。
で、ピンコロと命名されたのである。

ネットで調べると、信州佐久がまず出てくる。
それ以外には、かなり多くの場所にピンコロ地蔵がある事が分かる。



今日のピンコロ地蔵は、所沢の旧ユネスコ村・・・ユリ園の隣にある寺院におわす。



ピンコロ地蔵は、多くの野仏を従えておられる。
その石仏は、苔むして且つお顔も崩れておられる。
けれども、尊いお顔をされておられるのである。



ぼくはこうした石仏・・・野の仏を拝むのが好きである。
建立された古人の思いが、ひしひしと伝わってくるのである。







「半夏雨ピンコロ地蔵屋根の下」







ピンコロ地蔵のお顔は優しい。
ほのぼのと、その霊験が伝わってくるのである。

ぼくもまた、このお地蔵様に見守って頂けるならピンピンコロリと往生したいものである。



盛夏になったら、この石仏にお水を差し上げに来ようと思う。
それぞれの石仏に、お水を注ぎ手を合わせたい・・・。



不思議な出会いとなったピンコロ地蔵である。
その出会いを大切にして、これからお付き合いしたいものである。

この場所は、所沢のパワースポットである。



       荒 野人