エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

半夏生

2015年06月06日 | ポエム
今日は、はれ!
昨夜から明け方まで「半夏雨」が世を覆った。

新緑は、間違いなく万緑となりつつある。



このように・・・額縁を作って、緑を楽しむ。
緑が一際、鮮やかになる。

この緑の門をくぐって進むと、半夏生がある。



梅雨が明けるころには、化粧がもっと進む。
白が勝ってゆくのである。







「荒れ果てしふるさとの邨半夏生」







例えば、里山の棚田を照らしたりする。
大震災以降、北陸の棚田の荒廃は進んでいる。

地割れが修復されず、棚田としては水を溜めこめない。
田んぼとして使えなくなっているのである。



大陸の広大な大地で詠われたのだけれど・・・。
「田園まさに荒れなんとす・・・」

しかし、その精神が響いてくる。
故郷の景色が変わりつつある、のだ。



     荒 野人