エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ユリの花

2015年06月22日 | ポエム
百合と書く。
とりわけ斜面に咲き誇る百合の花は、壮大である。



山道に沿うようなユリの花の乱舞である。



百合の径は、杣道(そまみち)である。
そう書くのが合っている。
それほど凛として、且つ徒(いたずら)に群れていない。







「且つは山百合の戯むる杣の径」







このゆり園は、埼玉県所沢にある。
旧ユネスコ村の跡地である。



入園料は少しばかり高いけれどユリの花は期待に応えてくれる。
しかし、民間経営とは云え駐車場代は法外だ。

行かれるなら、近くの民間駐車場に預けられる事をお勧めする。
駐車場代の差額で、百合根の天麩羅が一皿頂ける。
これは、文句なしに旨い。
差額にほんの100円も足せば、百合根入り焼きそばも頂ける。
これまた、文句なしに旨い。



百合の花は、かなり重たいらしい。
所々に、花がお辞儀をしたり枝が折れてしまっている百合がある。

しかもそれは、孤立した百合である。
適度な距離を保って群舞する百合の花は、お互いに支え合っているようだ。



所沢市の誇りでもあろう。
アクセスも便利だ。

素晴らしい、ゆり園である。


      荒 野人