エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

タイサンボク

2015年06月10日 | ポエム
再び、タイサンボクを語ろう。
次から次へと、空を彩る。



純白に花びらを受け皿にして、蕊の一本一本が零れ落ちる。
それが日々見える。
見えるから、毎朝見に出かけたい・・・。
のだ。



例えば、朴の場合は葉が見事なほど大きい。
葉が、受け皿になる。







「タイサンボク落ち込んでいる暇も無し」







タイサンボクの場合は、花びらが受け皿なのだ。
言い換えれば、それほど包容力があって且つ豊かなのだ。

嗚呼、褥(しとね)にしたい。
そんな欲望が湧き上がってくる。



タイサンボクの花びらに抱かれて眠り付く・・・それはあまりにも美しいオマージュである。



      荒 野人