エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

再び合歓の花

2015年06月19日 | ポエム
「ねむ」・・・とも「ねぶ」とも云う。
この場合「ねむ」と濁らず読みたい。



それは、どの場合?
と突っ込まれそうだから言っておこう。

「ねぶ」と濁る場合は、そこに美女が居て欲しいからである。

「象潟や雨に西施がねぶの花」
         松尾 芭蕉

例えば、中国の美女「西施」と一緒に読む場合などである。
だから中国四美人の「楊貴妃」でも良いし、小野小町でも良い。

参考までに、中国四大美人(ちゅうごくしだいびじん)とは・・・
西施・せいし(春秋時代)
王昭君・おうしょうくん(漢)
貂蝉・ちょうせん(後漢)
楊貴妃・ようきひ(唐)
である。

日本の美人には画一的、且つ固有名での美人はいない。
一般的に、小野小町や源氏物語の中の女性が上げられているに過ぎない。

当たり前である、
日本の女性は例外無く美人である、のだから。
京美人、博多美人、秋田美人と美人の産地を羅列するに留まっている。



何にせよ、先ずは一句を献上。
美女と合歓の花にである。







「合歓の花樹下に営む慎ましさ」







気に留めていると、合歓の花に出会う。
そこに合歓の木があった事すら、忘れている場合などもあるのだ。



合歓の花は、かそけき美しさを持っている。
そのあわあわとした美しさが、好もしい。



合歓の花の花言葉は・・・。
「歓喜」「胸のときめき」「創造力」である。



胸のときめき・・・いいね。
「ネムがキドキド」ってか!



     荒 野人