エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

梅花藻

2015年06月29日 | ポエム
白く可憐に水の中で揺れる。
梅花藻は、清流でしか咲かない。
6月初旬には、花の盛りを迎えるのだけれど・・・あった1



落合川である。
湧水を水源とし、東久留米市内を流れる。
東久留米は、湧水の里である。



川全体で云えば、クレソンが蔓延っていて売価もの咲く地域は少なくなっているのである。
クレソンは採って食べられるけれど、いかに清流と言えども少しばかり憚られる。

理由は特に云わない。
しかし、家庭排水といった問題からではない。



白い点々が清流を通して見える。
ゆらゆらと揺れているのである。







「梅花藻や棹さす流れとどまざる」







渡りを忘れた鴨が、大きくなってしまっている。
すっかり安住の川になってしまっている、のである。



だがしかし、梅花藻はおかまいなしに揺れている。
落合川も、黒目川との合流地点手前で咲いている。

間もなく、この花も終る。
今こうして見られるのも、かなりラッキーなことである。

昨年は、見られなかったのだけれど今年は見る事が出来た。
嬉しい!



       荒  野人