エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

夾竹桃

2015年06月05日 | ポエム
夾竹桃が咲き、夏が深まって来た。
その証左が、梅雨の入である。

夾竹桃が、夏本番の魁である。
大気を払い、熱した気圧を配置するのだ。

かてて加えて夾竹桃が咲くとぼくは、ヒロシマ・ナガサキが頭に浮かんでくる。
そう、あの熱い日々である。



息が詰まるような夾竹桃。
深紅のはなが、八重でぼってりと咲いている。



白い夾竹桃でも、熱い。
名前は、爽やかであるのに・・・だ。

あの「ピカドン」を連想させるからであろう。



葉が竹の葉のよう、花は桃のよう。
で・・・夾竹桃という名前がついたのである。







「着信の無意味なひびき夾竹桃」







これから、更に花が目に飛び込んでくる。

忘れれてはならじ、あのピカドンの悲劇。
戦をしてはならないと。

日本の母よ、女たちよ。
男たちよ、立ち上がれと・・・。



光あれ、熱あれと!
人の世に。



      荒 野人