エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

夏木立

2015年06月25日 | ポエム
梅雨時だと云うのに、雷音が轟く。
梅雨明けの雷が、通常である。
そもそもが、盛夏の風物である。

だがしかし、夏木立はそんな事にはおかまいなしで存在する。



その無頓着は、誠に清々しい。
日陰を提供し、且つ風を濾過する。
熱せられた風は、夏木立で濾過され清々しい風となる。

風は、クレパス色して流れる。
夏木立の色である。







「背を押す風の色する夏木立」







ぼくは、この木立の中を歩く。
深落葉が冬に朽ち、今はフカフカの褥になっている。

歩いていても、足腰に優しいのである。



こうして、何気ない日常の中に自然の恵みがあるのだ。
ヒトは、自然と共生しつつ成長するのである。

いわんや、オキナワの海を埋め立てるなど「愚の骨頂」である。
あの海には、珊瑚が生まれ、ジュゴンが棲息するのだ。
生き物の生きる場所を奪っておいて、何が安全保障だと云うのだろうか・・・。
不思議でならないのである。




      荒 野人