タイサンボクの花は、白く大ぶりである。
けれども、その姿は艶(あで)やかである。
高みに咲き、いつの間にか零れてしまって花が終る。
その終り方は、見事である。

タイサンボクの花は、しっかりと咲きしっかりと散る。
潔いのである。

而して、純白である。
刻として、恥ずかしそうに咲いていることもある。

蕊を隠して樹上に在る。
タイサンボクの大柄だけれど、慎ましやかな面である。

「汚さざるタイサンボクの潔さ」

蕊の色合いは、仄かな紫である。
紫色の醸し出す、高貴な雰囲気がタイサンボクである。

今年は、タイサンボクは多く目にした。
だからだろうか、大好きになった。

かつ、汚してはならない花だとも思うのである。
荒 野人
けれども、その姿は艶(あで)やかである。
高みに咲き、いつの間にか零れてしまって花が終る。
その終り方は、見事である。

タイサンボクの花は、しっかりと咲きしっかりと散る。
潔いのである。

而して、純白である。
刻として、恥ずかしそうに咲いていることもある。

蕊を隠して樹上に在る。
タイサンボクの大柄だけれど、慎ましやかな面である。

「汚さざるタイサンボクの潔さ」

蕊の色合いは、仄かな紫である。
紫色の醸し出す、高貴な雰囲気がタイサンボクである。

今年は、タイサンボクは多く目にした。
だからだろうか、大好きになった。

かつ、汚してはならない花だとも思うのである。
荒 野人