エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋高く、孫健やか

2014年10月16日 | ポエム
台風19号が去って、空は高く澄み切った。

爽やかな秋天であった。
その分、寒さが進んだのである。
昨日は、雨も冷たかった。

不安定な天気が続いている。
さて、今日から奄美大島へ出かける。
秋の奄美は素晴らしく海が綺麗である。

だが、台風は海を掻き混ぜて過ぎていった。
濁った海なのかもしれない。



そうであるにしても、今の東京は秋の天が見事である。
ぼくが機上にある時間、いつしか東京の秋は一段と深まる。
帰って来た時も、そうであってほしいのだ。







「蝙蝠や南瓜の生命ハロウィン」







孫たちは、ハロウィンの夢中である。



孫たちの部屋の有様である。



既に衣装も買い込んである。
ぼくたちが幼いころには無かった習慣である。



楽しい楽しい、夢の中にある幼少期であって良い。
人格を育む楽しさ、そうであってほしい。




      荒 野人

台風の後

2014年10月15日 | ポエム
台風の後、秋が一段と深まった。
しかしながら、爽やかな風に吹かれた昨日の一日であった。



ぼくは何時もの散歩道を,フラフラと遊弋した。



銀杏並木は、緑を残しつつも黄の色彩を含みつつあった。



この間紹介したベンチ以外では、このベンチが好きである。
何よりも空が広いからである。



台風の残滓は、秋の実生を叩き落とした。



ドングリである。



銀杏である。
周囲に「あの臭い」を巻き散らかしている。
けれども、それが秋なのだ。







「銀杏の落下のにほい道狭く」







メタセコイヤの葉の付け根は,脆いのだろうか。
かくまで、葉が落とされている。

それも丁寧に、一葉づつである。
どんな生き物にも個性がある。
それが、俳句の本質である。



      荒 野人


小さい秋見つけた

2014年10月14日 | ポエム
今朝は、台風一過。
けれどこの時間、東北地方は暴風域にある。
空は高く晴れ上がっているけれど、北の空には台風19号の衣の裾が見えている。



小さい秋が、広がりを見せつつある。
病葉も多くてもの悲しい、のである。






小さい秋見つけた







相も変わらず、秋の蝶が舞う。
しぼりの、だんだら模様の翅の縁。

色鮮やかな花を選ぶ。
細い一筋の命を、大切にして欲しいのだ。。



花梨の実が、そこここに落果している。
樹上で綺麗に色づくのは・・・難しいのだ。
それは、大気の汚れや人の無関心である。







「小さきは秘密隠せぬ秋の暮」







林檎の実の、ほの赤さが良い。



季節は柿熟るる、のである。




      荒 野人

色づく街

2014年10月13日 | ポエム
街は色づき、風はいよいよ色を失い・・・そして秋。



花水木の色彩は、いや増すばかりである。
赤く小さな実生は、陽を跳ね返しつつ秋を満喫しているのだ。

触れれば、火傷を負いそうなほど太陽の光を溜めこんでいると見える。



花水木の葉脈は、紅葉が進むほど鮮明となってくる。
それは嬉しい。
なんだか、老いた目がはっきりしてくると感じるからである。



過日に紹介したいつもの散歩道のショットである。







「秋天の徒(いたずら)なまま広がれる」







秋が深まってくる。
もうすぐ、東京にも紅葉前線が押し寄せてくる。



箒草の茎が赤く変色してきた。
間もなく、燃えるような赤い衣を身に纏う。

あたかも、そこで焚き火を囲むかのようである。
美しい秋の高まりが待ち遠しい。




      荒 野人

二人の孫「Let It Go~ありのままで」

2014年10月12日 | ポエム
昨日は、終日孫と過ごした。
ご他聞にもれず「アナと雪の女王」が大好きな女の子二人である。



口ずさむのは「ありの~ままで~」であり「雪だるま、つく~ろう~」である。
この歌を口ずさみつつ、遊んでいる。
おそらく、無意識に詠っている。



May J.「Let It Go~ありのままで(エンドソング)」<日本版主題歌>




なんともはや・・・凄い人気である。
街を歩いていても、この歌が聞こえるほどである。



下の孫は、先頃3歳になったばかりであるけれど・・・。
「あっち行って、アナ!」
「分かったよ~!」とトイレで喋っている始末である。



デイズニーは、ヒットを飛ばしつつデイズニー後の世界を広げている。
流石である。
デイズニーのDNAは、脈々と生き続けるのだろう。







「ありのまま大音声の秋時雨」







この画像はオラフー。
孫たちは、アナも好きだけれどエルサが好きのようだ。



『アナと雪の女王』♪生まれてはじめて/アナ(神田沙也加)




ぼくたちのダンボや、ミッキー、レオなどと同じように記憶の底に留めるのだろう。
いつの時代も、デイズニーは子どもや大人に夢を与えてくれる。




       荒 野人