餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

本を捧げられた人は

2022-11-14 21:45:31 | 本と雑誌

エリー・グリフィス「窓辺の愛書家」読了。
高齢者向け共同住宅で本好きの老婦人ペギーが亡くなります。発見したのは介護士のナタルカ。心臓発作で不自然な点はなかったのですが、彼女の本を見た時ほとんどの本に彼女への献辞があるのに気が付きます。そしてペギーの「殺人コンサルタント」の名刺が。
ハービンダーというインド系女性部長刑事が活躍しますが、主人公はウクライナ出身のナタルカ。ナタルカとカフェのオーナーのベネディクトとペギーの隣人エドウィンが素人探偵団を結成します。関係者を調べるため作家たちの集まるブックフェアに参加したりしています。
関係者が出版関係者というのが楽しい。怪しい人が次々。ウクライナの状況が合間合間に出て来ます。これがイギリスの今なんだろうなと。人の殺し方のやたら詳しいおばあちゃんと言うのがいいですね。