「神戸市立博物館開館40周年記念特別展 よみがえる川崎美術館 -川崎正蔵が守り伝えた美への招待-」を見て来ました。
川崎造船所を起こした川崎正蔵が建てた日本初の私立美術館の全容に迫る展覧会です。明治時代に起こった廃仏毀釈により日本の優れた仏教美術が次々壊されたり捨てられたりしてきました。それを保護するため川崎氏は美術品の収集に奔走します。そして集めるだけでなく誰も見なければないのと一緒だと、私設の美術館を建設、公開します。残念ながら昭和の大恐慌でコレクションは散逸、建物も水害で崩壊。今は新幹線の駅ができています。
集まった美術品を見ていると川崎氏の鬼気迫る情熱が見えて来ます。気に入らなくても歴史は歴史。証拠品は保護しないと。あったはずの世界がわからなくなります。助かってよかったなと見ました。駄目だよスープかけたりしちゃ。自称環境活動家は歴史をなかったことにしたいのかな。