「新海誠展」を見て来ました。
本当は博物館に行こうと思っていたのですが、ついでなのでちょっと見ていこうとしたら思ったより資料が多い。すごく時間がかかったので博物館はやめました。映像も時間がかかりますが、文字が多かったのよ。でもとても風景が綺麗でした。人よりも風景に目がいきます。元になったロケ写真と美術さんが描いた背景と実際に使われた場面が並んでいたのですが、なにこれって言うくらい背景がキラキラしていました。どういうフィルターを通せばそう見えるの。世界が輝いて見えます。うーん、恋をしたような美しさね。他の作品も見てみたくなりました。
向井翔吾「リケイ文芸同盟」読了。
超理系の主人公は出版社のかがく文庫担当になったものの移動で文芸編集部にまわされる。毎日が異質で不合理なことばかり。営業の理系人間がいたのをいいことに、理系を武器にベストセラーを出せないか模索を始めます。
出版業界の裏側が色々出てきます。差別用語に対する対応とか、ネット評価の操作とか、二匹目のドジョウとか。主人公の恩師がなかなか面白い人で、最後の畳み掛けるような逆転劇が清々しいです。
映画「リメンバー・ミー」を見て来ました。
メキシコにもお盆があるのね。少年がコンテストでリメンバー・ミーを歌おうとするのですが、有名すぎて埋もれるから別の曲にするように言われているのになるほど。みんなが歌いたがる曲なのね。おばあちゃんをぎゅっと抱きしめたくなる映画です。あの世で親子で再会したら死んだ時の骨なので、子どもが一番年寄りだったりするのね。でも仲良し。
子どもにも面白かったのですね。別の場所でリメンバー・ミー♪と歌っている男の子がいました。
映画「blank13」を見て来ました。
いい拾いものをしたみたいな映画です。大笑いするほどでもないし、感動で泣くような映画でもない。でも家に帰ってくすっと思い出し笑いをするような、暖かな映画でした。斎藤さんいたのね。クイーンだ。佐藤さん仕切りがうまいよ。
それと音がいいです。音楽ではなくて音。漫画の「それでも町は廻っている」の最終回で脚本に困った主人公がいっそ不条理劇にしてサティでも流しておけばそれらしくなるかと言っていたのを思い出しました。不条理ではないけど不安定な音がずっとなっている感じ。水面がざざっと震えているような。耳鳴りのように響きます(それっていいの?)。