映画「津軽のカマリ」を見て来ました。
三味線の巨匠・高橋竹山のドキュメンタリーです。昔津軽では目が見えないと男は三味線弾きに女はイタコになるしかなかったそうです。それしかないから死にものぐるいで練習したと。色んな人の証言が出て来ます。この人の音は誰も出せない、でも目の見えない人の三味線はこの人の音に似ていると。二代目を継いだ人は普通に見えます。師匠と一緒に丘に登った時、師匠が座り込んでじっとしている。首がゆらゆらしているので気分が悪いのかと話しかけると風と話を話をしているから黙っていろと。やがて鳥の声を真似ます。「どうしたんですか?」と聞くと鳥と会話をしていると。するとさっき全然鳥がいなかったのにまわりに鳥が来ていたと。聖フランチェスコか。彼は会話でなく小鳥に説教をしていたのか。何だか見えないのも才能のような気がしました。
私に曲の善し悪しはわかりませんが初代の音が柔らかいのはわかりました。暖かい音でした。