映画「ギルティ」を見て来ました。
これは面白いです。場面は警察の緊急連絡指令室のみ。しかも主人公は電話しかしていない。主人公は過去に問題を起こし今は緊急指令室のオペレーターとして交通事故の搬送など遠隔手配をしています。そこに誘拐されたと見られる女性からの電話がかかってきます。これは落語だなと思いました。画面は電話している主人公しか写っていないのに、外で走り回っているパトカーや、同僚の動きが見える。どういう事件なのか少しづつ見えて来ます。社会派かと思いきや新本格だったみたいな面白さです。
映画の前に提携している映画館の予告が流れたのですがそれが島田荘司さんの「夏、19歳の肖像」でした。おおっ、映画になっていたんだ。と見ていたら台湾映画でした。終盤の連絡方法どうしたのか気になる。
河野裕「つれづれ、北野坂探偵舎 物語に祝福された怪物」読了。
とうとう終わってしまいました。いいのですが寂しい。天才のテキストがどういうものかが出て来るのですが、今回はそれが前面に。抽象的なイメージが流れ込みややこしい気もしますがどれが心地いい。天才は人間でなく怪物でないとだめなのね。