ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

今週もまた峠を越える

2010年08月30日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

もう夏休みの最後だから、

そろそろ高原の夏も終わりなのかなと思って出掛けたけど

週末の高速道路はいつもより逆に激しい込み具合で

まだ8時前の東海北陸道「ひるがの高原SA」は

そのランプウェーから渋滞していた。

0830_01hirugano_sa

ひるがの高原なんて相当涼すィーはずなのに

こんな秘密兵器が朝っぱらからミストをまき散らす。

なんだか落ち着かないので、しっかり朝飯を喰う(?)。

豚汁定食がボクのSAでの朝食では定番なんだけど

ここの豚汁定食ときたら、揚げたてほくほくの牛肉コロッケとちくわの磯辺揚げまで付いて

ボリュームたっぷしだぉー

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喰いすぎました・・・・・・

        〇

それにしてもみんなどこへ行くのか?

荘川から下へ降りて国道156号で白川郷を目指す。

案の定(ジジぃみたいな云い回しだな)、下は誰も走ってない。

御母衣湖を伝って快走する。

春に能登へ行く時通ったけど、あの時はすごい雪だったね。

巨大なロックフィルダムの御母衣ダム。

その脇のトンネルが新しくなっていた。

あのトンネル、すごい坂でいつも濡れててクネクネしていてイヤな感じだったよね。

今度の新しいトンネルも中は坂道だけど、幅もそこそこあって快適だよ。

0830_02miboro_dam

ここから白川郷までは本当に快走路。

でも調子こいて飛ばしてると、トンネルの中が真っ暗だから

入った瞬間ほんとに視界ゼロになってやばいよ。

しかも漏水で路面が濡れてるから銀ジィ(R100RS)みたいにショボイタイヤはいてる人は気をつけて。

白川郷に付いたけど素通りしてその先の道の駅「白川郷」に行く。

0830_11dobu

コイツを買うためにここへ来た。

「どぶ」ってわかるよね?「どぶろく」のことだよ。ドブじゃないよ。

これが最近のお気に入り。

1本ずつ買って帰って、大事に飲む。

いっぱい買うと多分どんどん飲んじゃうから1本ずつ。

無くなったら、また買いに来る。

ちょっと「どぶ」買いにいこう、って往復400kmだけどね。

        〇

白川郷に戻って、国道360号で天生(あもう)峠を越える。

入ってすぐの所に白川郷の展望台がある。

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11月の消防訓練での放水の様子がここからよく報道されるね。

すでにススキが穂を開いていたよ。

写真にはないけど、民家の庭先ではコスモスが満開だった。

田んぼもすでに色付いている様子だ。

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天生峠への道は、細くて険しい。

10年くらい前に初めて峠を越えた時は

どこまでも続くつづら折りの道に正直へとへとになった記憶がある。

特に峠を越えた飛騨側の方が格別だ。

0830_05hakusan

白川側では白山連峰の山並みが見渡せる。

一気に高度を稼ぎ、ほどなく峠を越える。

「天生峠」1290m。

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小休止の後、飛騨側のクネクネ道を下って行く。

これと云った景観が望める訳でもなく

ただただ深い森の中を、いくつものヘアピンカーブで刻んでいく。

見上げるといま走ってきたルートが幾重にも重なって見上げることができる。

すさまじいく屈曲路だよ、天生峠。

ブレーキングで圧縮したフロントフォークに乗りかかるようにしてターンを続ける。

荒れた路面も19インチのホイールは事も無くやり過ごす。

        〇

宮川にぶつかって、これを渡り、さらに川沿いを南下して国道41号線に入る。

数河のダイナミックなヘアピンを駆け上がり峠を越え、

神岡まで出て、今度は国道471号で平湯を目指す。

奥飛騨温泉郷辺りまで来ると乗鞍が見える。

乗鞍は頂に黒い雲を乗せて機嫌が悪い。

なんだかこの辺りでにわか雨に遇うことが多いけど、今日もだろうか?

平湯の交差点を折れて、天の邪鬼なボクは旧道で安房峠を越える。

「無料化実験」という法律の抜け穴のような施策で、かの「安房トンネル」はロハだ。

だから通ってやんないもんねー

と、その前に・・・・・・

旧道の入口にある神の湯の誘惑に負けて、ひとっ風呂浴びに寄る。

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左手の巨木の根元に露天風呂があるよ。

ほんのり硫黄の匂いがして、湯温もちょうど良くて気持ちが良い。

さすがにこの辺りは涼しくて、湯上がりもとても爽やかだ。

風呂上がりにお約束のラムネをコロコロ云わせる。

さー安房峠を越えるぞー!

        〇

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安房峠は天生峠に比べると軽いね。

走り慣れてるせいかもしれない。

峠から穂高が良く見えた。

ここからちょっと下ったところから焼岳が手が届きそうなくらい近くに見える場所があるよ。

コンクリートバキバキの舗装には毎度参るけど良いルートだね。

釜トンネル(若い人は走ったこと無いだろうけど、旧トンネルは怖かったねー)の入口を横目に見て、

梓川に沿って下って行く。

白骨を通って乗鞍高原へ出て、その先上高地乗鞍林道で奈川へ抜けようとしたけど

白骨へ行く県道300号線が工事中で通行止め。

仕方なく1本先の県道84号線で乗鞍高原へ上がる。

なんだか自転車のイベントがあるらしくて

乗鞍高原へ向かう道も、乗鞍高原もジテ公ばかり。

中途半端にスピード出てるジテ公をサンデードライバーは追い越せなくて大渋滞

ようやく一之瀬園地に辿り着いて一息入れる。

0830_09norikura_kougen

高原はもうすっかり秋の様相。

マツムシソウ、オミナエシが満開。

駐車場の脇に1本植わっていたナナカマドは実を付け、すでに紅葉し始めていた。

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本当にいつまでも暑い日が続いているけど、

あとどれだけ今年は信州方面へ走りに出られるだろう?

秋は確実に近付いていているようだ。

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        〇

追記

きのう何気なく立ち読みしたビッグマシンの今月号で

ライターの斉藤和弘さんの事故死を知りました。

斉藤さんのガソリン満タンミステリーツアーは最高に面白かったですよね。

かえる先生とオートバイの写真はとても素敵でしたよ。

・・・・・・

でもさー、「せなっち」を置いて行くなよー!

・・・・・・

・・・・・・

とても残念ですね。

ボクたちオートバイ乗りが乗らない人たちに比べて危険なのは理解しているつもりです。

だから、わざわざオートバイに乗ることを他人に勧めたりはしません。

安全に生還することもオートバイの楽しみの一つではあるのだけれど、

だれも、今日死ぬかもしれないと思って走りだす訳じゃあないし、

でも、オートバイでは死なないと、ボクはいつも決めて走っているよ。

気を付けていても事故に遇うかも知れないけど、

事故にはくれぐれも気を付けて走ろうね。

斉藤さんの「ガス満」。何度も何度も読み返すよ。

良い本を本当にありがとう。