アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

日本語が面白い

2019年01月12日 | ギャラリー

「文芸春秋」誌の「日本語探検」が面白い。
新年号は、敬語についてである。

敬語の基礎は、動詞の尊敬形と謙譲形を使い分けることにあるという。
つまり、「尋ねる」という動詞は、「お尋ねになる」と「お尋ねする」が一対となって構成される。

しかし、例えば、「書く」という動詞は、「お書きになる」とは言えるが、「お書きする」とは言わない。

この場合、「書かせていただく」という便法をとることになる。

このように、謙譲形を持たない動詞が意外と多く、例えば、帰る、使う、参加する、変更する、など、この形が多数派を形成する。

そこで登場するのが、「いただく」言葉で、「帰らせていただく」や「使わせていただく」となる。

政府の国会答弁など聴いていると、やたらこの「いただく言葉」が多いことに気付くが、元は、この動詞の多数派がそうさせているというから、困ったものである。写真はネットから拝借しました。

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