自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★ブログの技術⑨

2005年12月03日 | ⇒ノウハウ検証

  ブログを書くことはある意味での精神活動である。相当な意欲やヤル気がないと続けることができない。ところがそれなりの意欲なりを出すと時として勢いが余って、書いてはならないことをつい書いてしまいトラブルになったりする。

    テーマ「ブログと会社、私と公のタブー」

  私の知人で、会社(通信系)の上司にブログのことで睨まれ、ブログを閉鎖した人がいる。彼は交遊録を本人も相手も匿名で書いていたのだが、社名とスナップ写真を入れていた。彼のブログは社内で評判となり、上司の目に止まった。上司は、プライベイトとは言え交遊録の中に同業他社の社員が複数いたことが気になったようだ。上司はプライバシーの点で問題があると彼を追及したのだった。「他人のプライバシーを守れない社員は会社として問題視する」と。確かに、本人も相手も匿名であったものの、社名とスナップ写真(夜の飲み会など)でだいたい人物が特定できた。

  これとはケースは若干異なるが、会社の上司から注意を受けブログを閉鎖した別の友人もいる。ブログと会社とのかかわりでトラブルになっているケースは案外と多いのではないか、と私は推測している。

     会社サイドに立てば、社員のブログは「危ない」と見る。その理由は▽業務上で知りえた情報や取引先、新商品プランなどについて社員が守秘義務を守るのか不安▽職場のパソコンでブログを書くのは公私混同、社員が使っていないと主張しても、頻繁にアップロードされていると「少しぐらいは使っているのではないか」という疑念▽社員が著作権やプライバシー、誹謗中傷などで別の企業から訴えられた場合、時にして社名がマスコミに出るのではないかとの心配-などである。社員にはブログを書いてほしくない、というのが会社(経営者)の本音だろう。

  確かに、米マイクロソフト社内にアップル社製のパソコンが運び込まれるのを写真に撮ってブログに掲載した社員が解雇されたとのニュースが話題となった。日本では解雇という事例はまだ聞いたことがないものの、ケースによってはそれも今後ありうる話だ。

  好事魔多し、である。アクセスIP(訪問者)数がぐんぐんと増えてきたりすると、つい勢いに乗って、「ばれたら困るが、これを書けばアクセスがもっと増えるかもしれない」との誘惑にかられることはままある。これが危ない。ブログに冒険心はない。自らタブーとして戒めよう。自己責任を自ら言い聞かせるという意味で、実名でブログを書くということも一つの手である。

  ただし、ブログがきっかけで内部告発を決意したら、堂々と名乗り、マスコミに記者会見するくらいの腹をくくらなければならない。

 ⇒3日(土)午前・金沢の天気   あめ

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