自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★熱く不気味な「8月15日」の光景

2019年08月15日 | ⇒トピック往来

    それにしても風が熱い。台風10号の接近でフェーン現象の影響で金沢は猛暑だ。能登半島の中ほどにある志賀町では午後2時ごろ、石川県内で観測史上最高となる40度を記録したと先ほどテレビが報じていた。このニュースを聞いて、きょう夕方からの庭の草むしりはやめにした。この危険な暑さで熱中症になろうものなら、「いい年をして、身の程知らず」と言われそうだ。

    熱波の次は大雨になりそうだ。台風10号が日本海に出て、きょう夜からあす16日昼前にかけて、雷をともなって激しいく雨が降る見込み。あす午前6時までに加賀地方で150㍉、能登地方で120㍉の予想。その後、さらに17日午前6時までの24時間に降る雨の量は加賀・能登ともに100から150㍉の見込み、とニュースは伝えている。ちょっと待てよ、17日は学生たち40人と輪島市の黒島天領祭という祭りに参加する予定でいる。豪華絢爛な曳山が街を練る祭りだ。台風よ早く去れ、と心で念じている。

     台風も気になるが、終戦の日の「8月15日」も気になる。政府主催の全国戦没者追悼式(東京・日本武道館)で、安倍総理は「いまだ帰還を果たされていない多くのご遺骨のことも決して忘れません」「戦争の惨禍を二度と繰り返さない、この誓いは昭和、平成、令和の時代においても決して変わることはありません」と淡々と式辞を述べた。韓国の文在寅大統領は日本統治からの解放を記念する「光復節」の式典で「今でも日本が対話と協力の道に出てくるなら、我々は喜んで手を握るだろう」と演説した(韓国・中央日報日本語版)。徴用工判決など歴史問題は輸出管理厳格化のホワイト国除外で対話を優先をしたいとの演説だろう。

    それにしても、北朝鮮が短距離弾道ミサイルなどの発射を繰り返していることについて文大統領はなぜ触れなかったのだろうか。今月24日に自動更新するかどうかの期限を迎える日本と韓国の安全保障上の協定「GSOMIA」についても何も触れていない。ある意味で不思議な8月15日の光景だ。

    最後は東京株式市場だ。全面安の展開で日経平均株価は前日14日より249円安い2万405円。ラインとされる2万円まであとわずかだ。14日のニューヨーク株式市場ダウが800㌦安い2万5479㌦と、値下がり率が実に3%を超えことが直撃した。世界経済の減速懸念が一段と強まったことが背景にあるが、投資家の心理は冷え込んでいるようだ。(※写真は、15日午前8時ごろの金沢の空。不気味な雲が覆う)

⇒15日(木)夕・金沢の天気     くもり

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