きょう(4日)は立春。暦の上ではきょうから春になる。ところが、北陸・金沢ではまだ冬が来ていない、冬将軍はおろか、細雪(ささめゆき)や牡丹雪(ぼたんゆき)も今季は見ていない。ただ、天気予報ではあすから雪マーク、7日の最低気温はマイナス4度となっている。どの程度の雪なのか、本当に降るのか、と思いながら日々の新型コロナウイルスのニュースを気にかけている。
先日、金沢のお茶会に出席し、濃茶が振舞われた。濃茶は数人で廻し飲みが作法なのだが、席主は「このご時世ですので」と一人が一つの茶碗で飲む一服点てだった。茶席とはいえ、このご時世では廻し飲みに抵抗感を持つ人もいるだろ。こうした茶道文化にまで新型ウイルスのインパクトが及んでいると実感した。
金沢でもマスク姿が目立ってきた。コンビニでマスクが売り切れの店もある。商品はあっても、「お一人様一枚でお願いします」との注意書き付きだ。ところで、マスクと言えば、あの人を思い出す。カルロス・ゴーン被告だ。昨年3月6日、一回目の保釈で東京拘置所から出てきた姿は、青い帽子に作業服姿、顔の半分以上が隠れる特大マスクが印象的だった。
なぜ、マスク姿で拘置所から出てくる必要性があったのだろうか、この作業服を着た意味は何か、と思ったものだ。このとき、保釈金10億円を納付したのだから堂々と出てきて、記者会見をすればよかったのではないか。いま思えばマスク姿が好みだったのではないかと思ったりもする。
そのゴーン被告は逃亡先のレバノンで何を語っているのだろうか。ひょっとして、この「ご時世」を語っているのではないか。「はやり日本を脱出してよかった。新型コロナウイルスが中国や日本でまん延しているので、逃げて正解だった。オレは運がよかった。パンデミックで日本を潰してしまえ」などと高笑いしているかもしれない。
⇒4日(火)午後・金沢の天気 はれ