新型コロナウイルスの感染はことし5月8日に感染症法上の位置づけが「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ扱いの「5類」に移行した。2020年1月から足掛け4年に渡る、人とウイルスの長い戦いだった。
感染症法「5類」に移行とは言え、マスクは手放せない
平時に戻って、世の中全体が肩の荷を下ろしたように楽になった。なんと言っても、マスク着用は個人の判断に委ねられるようになった。また、感染症法に基づく外出自粛要請や濃厚接触者の特定などは廃止となった。もちろん、5類に移行したからと言って、コロナ感染が世の中から消えたわけではない。5類以降でコロナに罹った知人から発熱とのどの痛みに悩まされたと聞かされ不安に思ったこともある。
とりあえずワクチンを打とうと思い、先月11月13日に金沢市内のクリニックで新型コロナワクチンを接種してきた。前回は6月で7回目の接種だった。接種のつい数日前までは感染症法上の位置づけが5類に移行していることだし、「もういいだろう」と接種を止めようと思い、9月に市役所から郵送されてきた接種券をほったらかしにしていた。しかし、間もなく師走。年の瀬ともなれば年末の行事や買い物など忙しくなり、人と会う機会も格段に増える。で、「やっぱり打っておこうか」と接種を申し込んだ次第。コロナ禍で人混みを気にするようになり、自己防衛の本能が働いたようだ。
コロナ禍で、新たな習慣として一つ身に着いたのはマスクの洗濯かもしれない。マスクは衛生上も使い捨てという概念だったが、それが一変した。生活様式としてマスクを身につけるのであれば、それは衣類と同様に持続可能な使い方をしなけらばならない。それは洗濯である。洗剤で手洗いをする。1枚を2日間使い、2枚か3枚をまとめ洗いをする。そして、ハンガーにつるす=写真=。「5類」移行後は洗濯の回数はずいぶんと減ったが、それでもたまにマスク洗いをしている。時代の変化をマスクで感じたものだ。
今後、コロナとどう向き合い、そして共生していけばよいか、マスクを手にしながらそんなことを考える。
⇒30日(土)午後・金沢の天気 はれ
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